令和6年4月 今月のことば
4月になり、世の中では、入園、入学、就職などあり何かせわしい感じがする今日この頃。
桜の開花の報告もあったが、当教会の桜も開花し、今日で3分咲きと言ったところだ。
能登半島地震発生より、3か月余り経つ。少しずつ季節は進んでいるが、被災地の状況は遅々たるものに見える。引き続き応援していきたいと思う。
また、この春から楽しみが増えた。それは、ドジャースの大谷翔平と山本由伸。
私は、小学生のころから野球が好きだった。
高校時代硬式野球をしていたのでとても興味があり、ニュースの度にワクワクする。
時間があれば、ゆっくり野球観戦したいのが正直なところなのだ。
ところでこの所、世間を騒がしているのは「政治と金」の問題。
政治のことについてとやかく言わないが、小学生のお小遣いでも出納帳をつけなさい、と言っているのに、こんな大金の記録を残さないなんてことは考えられない。
政治家は庶民と金銭感覚がかけ離れている。小学生以下だ。
また、円安ドル高、株価高騰、金利政策など毎日のようにニュースになっている。
どこかのお金持ちが、売った、買った、することで、世の中が一喜一憂しているのも事実。
ほんの一部の人間に、世界が振り回されているのは、ちょっと納得がいかない。
物価高騰にもガソリンが高いのにも、どうにかしてくれ、と言いたい。
テレビのニュースに文句を言っても意味がないのは分かるが、いろいろと言いたいことがあって、イライラしている自分がいる。
人の話に耳を傾ける余裕がない。
金山元春という天理大学の心理学の教授は、自身の本の中で、次のように書いている。
天理教の三原典の一つである「みかぐらうた」に、
(原典は、みかぐらうた、おふでさき、おさしづ)
ひとのこゝろといふものハ
ちよとにわからんものなるぞ(十下り目 一つ)
と、あります。
「あの人は、ああいう人だから」と分かったつもりになったり、「あの人はこう思っているに違いない」と決めつけたりしがちな私たちに、親神様は、人の心というものは、そんなに易々(やすやす)と分かるものではない、と教えてくださっているように思います。
また、このお歌は、相手に対して「どうして分かってくれないの?」と不満を抱きやすい私たちに、人の心は複雑なので、簡単に分かってもらえるものではないから、相手に求める前に、こちらの思いが届くように、まずは自らを顧みることを教えられているようにも受け取れます。人は、自分の心遣いにはなかなか気づけないものです。最も分からないのは、自分の心かもしれません。このお歌は、そのことも教えてくださっているように思います。(人と関わる智恵 金山元春 道友社)
正しくその通りだと思う。あの人が悪い、この人がこうだから問題なのだ、とあのせいこのせいと思って言うが、実は、自分のせいなのかもしれない。
自分が変わらなければ何も変わらないのかも知れない。
確かに、ニュースの報道は間違いないかもしれない。
能登半島地震についても、被災地の状況を正確に伝えているその報道に心を動かされている。
能登の一人ひとりの気持ちや、状況は計り知れない。
しかし、思いを寄せたり、復旧、復興を願ったりする事しか出来ないが、自分で出来る行いに形を変えて、心を込めて今日一日通りたい。
教祖140年祭の三年千日も折り返し地点が目の前である。
人のせいにばかりせず、自分を顧みて、反省することは素直に反省し、少しずつ前に進んで行きたいと思う。
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